練習管理についてその1、その2で練習管理をはじめた人ならもう知ってるであろう内容を書いてきました。
ではその数値を実際に計算することは出来ますか?
算数もしくは数学の講義みたいに式を書きますがアプリとかでは勝手に計算してくれます。ただ、何故この数値が計算出来るのか覚えておくといいと思います。
TSS or hrTSSの計算式
TSSとはTraning Stress Scoreの略で練習中にどれだけ身体に影響を与えたかを数値化したものです。RPGゲームで言うバトルで獲得した経験値的なのです。
hrTSSはその練習量を心拍数(Heart Rate:HRとかhrと言う)で推定したものになります。
まずはTSSの計算式についてです。
TSS=NP(標準化パワー)×経過時間×IF (練習強度)/FTP(1時間の閾値パワー)×100
IFはIntensity Factorの略で練習強度のことを言います
目安ですが
0.7未満 ゆるぽたライド、リカバリー、L1〜L2相当
0.8-0.9 テンポ走、L3相当
0.9-0.95 閾値走、FTPに近いライド、レースペース(エンデューロ)、L4相当
1.0-1.15 高強度インターバル、短時間レース(クリテリウム、ヒルクライム)、L5相当
FTPはFuncctional Threshold Powerの略で1時間で限界まで走った時の平均パワーのことです。RPGゲームで言うキャラクターのレベルですね。よくFTPを体重で割ってpwr(パワーウェイトレシオ)で争ってるアレです笑
ちなみに自分は現在体重52kgでFTP273wなので5.2w/kgと計算できます。
体重5倍とか4倍と言ってるのはこのことです。
豪脚ピラミッドとか参考に自分がどこにいるのか判定するのも面白いです
hrTSSの計算式はTraning Peaksが考案?したもので以下のようになります。(英文)
To estimate intensity for a workout you need either a subjective Rating of Perceived Exertion (RPE) or average heart rate. Both of these are far from perfect, but they can give you a TSS estimation which is close. And given that you will use the same method each time you should be relatively accurate (or inaccurate as the case may be).
とあり、つまり練習時のHR ZoneもしくはRPE(運動強度)から1時間あたりの推定TSSが表のようになるため、それを経過時間で掛け算することで算出されます。
練習ごとのTSSを知ることで体調管理、テーパリングなどに応用できるので練習管理していきたい人にはまずやってほしいことですね!