ペイアンの練習日誌

個人的な練習日誌

その4 実際に計算する

その3で長々と説明したTSSを使って自分の体力値(CTL)、疲労値(ATL)、怪我のなりやすさ(TSB)を数値化して評価していきます。

ちなみに、Traning Peaksから詳しい説明あります(英文)

www.trainingpeaks.com

CTL(Chronic Traning Load)

直訳すると慢性的な練習負荷と言います。これは自分の体力値みたいなものです。

練習した結果、以前に比べパフォーマンスは上がっているのか把握できます。

この数値が高いほど良いです。

計算式はこちら

CTLtoday = CTLyesterday + (TSStoday - CTLyesterday)(1/CTL time constant)

*最後のtime constantは時間定数のことでCTLの場合は42日間での計算になるので(1÷42≒0.02)を代入します。

 

ATL(Acute Traning Load)

直訳すると急性的な練習負荷と言います。これはその日の疲労度を数値化したものです。TSSが高い練習を続けるとATLは低下せずどんどん上がっていきます。ATLが高値の状態が続くと疲労を感じてくるはずです。

この数値はなるべく低い方がいいです。

計算式はこちら

ATLtoday = ATLyesterday + (TSStoday - ATLyesterday)(1/ATL time constant)

*最後のtime constantはCTL同様の意味です。ATLの場合は7日間での計算になるので(1÷7≒0.14)を代入します。

TSB(Traning Stress Balnce)

直訳すると練習負荷の平衡?と言います。平たく言うと身体的な調子や怪我のなりやすさを数値化したものなります。

TSBの計算はものすごくシンプルで引き算するだけです。

Form (TSB) = Yesterday's Fitness (CTL) - Yesterday's Fatigue (ATL)

この数値は高いと良いパフォーマンスが出しやすい(疲労が抜けている)、低いと怪我につながる危険性(疲労蓄積されている)があリマス。-20以上が連日続く場合は1日のTSSが強すぎることを示してます。TSBの場合はどちらかに数値を上下させると言うよりはなるべく0に近い状態を維持することが大事だと思います。(特にロードレースでは)

+20以上 完全に疲労抜きできている

+5〜20 結構フレッシュ(短時間レース前はこの状態に持っていくといい)

-10〜+5 最適な状態(長時間レース前はこの状態に持っていくといい)

-10〜-20 軽度から中程度の疲労蓄積(すぐどうにかしないといけない訳ではないが10日以上続く場合は練習の見直しが必要)

-20以下 脳筋ライドをしたら大体これになります。(200km&3000mUpライドとか400kmライドとか。vエベレスティングした時もこれになりました。)